ウクライナ情勢に関する談話

宗務本所

2022/03/01

 この度のロシア軍のウクライナへの侵攻に対し、私たちは強い驚きと共に深い悲しみの念を禁じえません。

 問題解決のために武力による戦争を行うことは、言うまでもなく仏教の智慧と慈悲心に背きますし、「怨を以って怨に報いれば、怨ついに除かず」と言われるように、その勝敗のいかんにかかわらず、更に対立を煽り、お互いの憎しみを増やすだけで、根本的な解決を望むべくもありません。

 すでに多くの死傷者が出ているとの報道もなされており、その苦しみと悲しみは、侵攻を受けているウクライナ国民だけでなく、攻撃しているロシア国民にも共通のはずです。

 私たちは仏教者として、この非人道的な侵略行為に一刻も早く終止符が打たれ、和平が実現することを心より祈っております。

令和4年3月1日

臨済宗妙心寺派

宗務総長 野口 善敬

宗議会議長 小松 全秀

宗務所長会会長 志佐 了拙

 

 

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